ATPふき取り検査の目的
ATPふき取り検査は、食品工場などで洗浄後の汚れ残りをチェックするための簡易検査です。ATP(アデノシン三リン酸)は、生物が共通して持っているエネルギー分子で、残っている量が多いほど「有機物が多い=汚れが多い」と判断できます。
検査の流れ
- 専用の綿棒で設備表面を一定面積ふき取る
- 試薬の入ったチューブに綿棒を入れ、よく混ぜる
- ルミノメーターにセットして測定
- 発光量(RLU値)として結果が表示される
ATP値の見方
- 目標値以下:洗浄良好。汚れ残りは少ない。
- 目標値以上:洗浄方法や手順を見直すサイン。
- 一時的な上昇か、慢性的な問題かを、継続的なモニタリングで判断する。
ATP検査はあくまで「洗浄度合いの指標」であり、微生物数そのものを直接測っているわけではありません。微生物検査と組み合わせることで、衛生管理の説得力が高まります。