結婚・出産・育児、あるいは介護などで、気づけば仕事から10年離れていた――。そのような「ブランク10年」の方でも、研究サポート職(実験補助・検査補助)として無理なく復帰しているケースが増えています。ポイントは、この仕事が“経験よりも丁寧さ”を重視する職種だということです。
研究サポート職は、マニュアル通りに進める仕事が中心
研究サポート職の主な業務は、サンプルの受付、ラベル貼り、試薬の準備、測定機器へのセット、結果の記録などです。作業の多くはマニュアル化されており、「この順番で」「この量を」「この時間で」と細かく手順が決められています。ブランクがあっても、一つひとつの手順を覚え直せば問題なくこなせる内容です。
また、最初は洗浄や片付け、簡単な計量作業など、比較的やさしい仕事から任されることがほとんど。慣れてきてから、少しずつ操作範囲を広げていく流れなので、「いきなり難しいことを任されて失敗する」という心配はあまりありません。
生活リズムに合わせやすい働き方が選べる
研究サポート職の求人には、派遣、パート、契約社員などさまざまな雇用形態があります。特に研究職派遣では、「土日休み」「残業少なめ」「17時まで」など、家庭との両立を意識した求人が多いのが特徴です。子どもの送り迎えや家事の時間も確保しやすく、「フルタイムは不安だけど、少しずつ社会復帰したい」という人にとって理想的な環境と言えます。
職場も大学・公的研究機関・食品メーカー・医薬品メーカーなど多様で、自分の興味に合った分野を選べるのも魅力です。
ブランクがあっても丁寧に教えてもらえる文化
研究室や検査室は、安全性と正確さが最優先。そのため、「わからないまま自己流でやる」ことが一番のリスクとされています。結果として、教育やマニュアル整備に力を入れている職場が多く、ブランクがある人にも一から丁寧に教えてくれる文化が根づいています。
実際に復帰した人からは、「学生時代の理科の記憶はほぼゼロだったけれど、道具や手順を一つずつ教えてもらえた」「周りに同じようにブランクからの復帰組がいて、安心できた」といった声が多く聞かれます。
「もう遅いかも」と思う年齢こそ、研究サポート職に向いている
実験補助の現場では、20代よりも30〜40代のスタッフが中心というケースも珍しくありません。理由は、生活経験が長い分、報告・連絡・相談ができること、時間を守れること、丁寧な作業ができることなど、“社会人として基本的な力”を備えている人が多いからです。
ブランク10年という経歴は、決してマイナスではありません。家事や子育てで培った段取り力や観察力は、研究サポートの仕事と非常に相性が良いスキルです。
一歩踏み出せば、キャリアの選択肢がまた広がる
研究サポート職として経験を積めば、将来的には正社員登用や検査技師の資格取得、品質管理職など、次のキャリアに進む道も見えてきます。最初の一歩は「パートとして週3日から」でもかまいません。ラボに戻ることで、自分の可能性をもう一度広げることができます。
「ブランクが長いから、もう理系の仕事は無理かも」とあきらめる前に、研究サポート職の求人を一度チェックしてみてください。働きやすさと将来性を両立できる、意外な穴場の仕事かもしれません。